Tartaruga Sônica história
第二話 ~ 丘の上の人影 ~
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この物語は、昔話をもとに作成されたファンタジーです。
登場する国、人物、団体は架空の存在です。
日本の法律や常識等とは、違った世界です。
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○登場人物
・主人公 『レント』
人影「おーい!」
丘を下ってきた人影が突然、声をかけてきた。
レント「どうしよう・・・呪われるのかな?」
レントは恐怖で、逃げることも出来ない。
怖くて目を閉じ、固まっていた。
人影「君!頑張ってるねぇ~」
レント「へぇ?」
目を開けてみると、人(おじさん)が立っている。
足もある。
おじさん「ん?どうした?」
レント「レーサーの亡霊じゃないの?」
おじさん「あぁ~、あの噂かぁ~?あれは嘘だよ!」
レント「嘘なの?」
おじさん「このコースを整備している私を見て誰かが勝手に噂を広めたんだよ」
レント「えっ!あっ、ここおじさんのコースなの?勝手に使って、ごめんなさい」
おじさん「いいよ、使ってくれて嬉しいんだよ!誰かに使って欲しくて整備してたんだ」
レント「じゃぁ、これからも、ここで練習していいの?」
おじさん「うん!どんどん練習しくれ」
レント「ありがとう!・・・でも、練習しても、全然走れないんだ・・・」
おじさん「だろうねぇ、だから降りてきたんだよ」
レント「どうして?」
おじさん「私は、この丘の上に住んでいるんだ、音が聞こえたので練習を見ていたんだよ」
レント「うん、こっちからも見えていたよ亡霊だと思ってたけどね」
おじさん「本当は見ているだけのつもりだったんだけどね。少しだけアドバイスしたくなったんだよ」
レント「えっ!教えてくれるの?」
おじさん「少しだけね!」
おじさん「まずは、ブレーキだね。今は怖くなってからカーブの途中でブレーキをかけてるね?」
レント「うん、早く曲がりたいからブレーキはかけたくないんだけど怖いから・・・」
おじさん「それが間違いだね。カーブに入る前に速度を落としちゃおう!そしてカーブの中腹から加速してみて!」
レント「それじゃ遅くなるんじゃないの?」
おじさん「一度やってみて!それと曲がる時は、曲がった先を見る事が大切だよ!カーブの内側を見てちゃだめだよ」
レント「うーん、遅くなる様なきがするんだけどなぁ・・・一度やってみる・・・」
しぶしぶ、走り出したレント、カーブに差し掛かる手前・・・
おじさん「そこでブレーキ、もっと強く!そして曲がった先を見て!アクセルを開ける!」
レントは自分自身でも驚く程、スムーズにカーブが曲がれたのを体感した。
レント「遅くない・・・ちゃんと曲がれた・・・すげぇ!!」
この感覚は・・・凄い感動だった・・・
こんな少しの事だけで変わるなんて・・・
今まで自分の考えだけで上手く走れなかったのが、ようやくまともに走れたのだった。
レント「おじさん、ありがとう!凄いよ!ちゃんと曲がれた!」
おじさん「うん、そうだね!後は自分でタイミングを覚えるように練習をするだけだよ」
レント「うん!ありがとう!俺がんばるよ!」
今回はここまで、次回をお楽しみに!
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