登場人物
- れんと:7歳の少年。キッズレースに参戦する主人公
- ベロヂス:伝説のレーサー「Tartaruga Sônica」の本名
- ルース:最速のチャンピオン。ベロヂスに敗れ後に引退
- トラベッソーラ:過去の大物スポンサー
第4話「伝説の名」
翌朝、れんとは早くから練習場にいた。
れんと「やっぱり……ベロヂスさんだったんだ。間違いない……あの人がTartaruga Sônica……!」
その日も、彼は静かに現れた。
ベロヂス「また来たのか。飽きもせず、毎日毎日……」
れんと「だって!教えてくれたら、僕もっと上手くなれるって分かったから!」
ベロヂス「だから俺は、教えるつもりはないと言ったはずだ」
れんと「お願いです!あなたに教えてもらいたいんです!Tartaruga Sônica……ベロヂスさん!!」
その名をれんとが口にした瞬間、ベロヂスの顔がわずかに歪んだ。
ベロヂス「……その名前を知っているなら、なおさらだ。俺がどうやって勝ったか、知ってるのか?」
れんと「勝ち方なんて、どうでもいい!伝説のレーサーが今ここにいて、僕の前にいる!それが全てなんです!」
ベロヂス「……お前、変わってるな」
その日、ベロヂスは何も言わずに去っていった。
れんとは、それでも胸が熱くなるのを感じていた。
れんと「きっと……届いたはずだ」
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